Webサイトを作り終えた方から、最もよく聞く言葉があります。「サイトを作ったのに、問い合わせが来ない」——これは、決して珍しいことではありません。
Webサイトは作っただけでは機能しません。集客効果を出すには、公開後の運用が不可欠です。本記事では、地域の事業者がWebサイト開設後にすべき具体的なアクションを、優先順位の高い順にご説明します。
「サイトはあるけど集客できていない」事業者の多くに共通するのは、公開で満足して止まっていること。Webサイトは「育てるもの」です。
優先順位別・5つの運用ステップ
プロフィールに登録 無料・最優先
Googleマップ・検索への表示を確立する
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)は、Googleが提供する無料の事業者情報管理ツールです。登録すると、Google検索やGoogleマップに事業所名・住所・電話番号・営業時間・写真などが表示されるようになります。
特に重要なのは、「〇〇市 外壁塗装」のようなローカル検索で表示されるローカルパック(地図上位3件)への掲載です。この枠に入ることで、有料広告に近い集客効果が無料で得られます。
定期更新する 月1〜2回推奨
「最近の実績」が信頼を生む
Webサイトに掲載する施工事例は、問い合わせを決断させる最大の要因のひとつです。「最後の更新が3年前」というサイトは、訪問者に「今も営業しているのか?」という不安を与えます。
目安として月1〜2件の施工事例を追加することを習慣にしましょう。スマートフォンで撮影した施工前後の写真と、簡単な作業内容のテキストがあれば十分です。写真の質よりも継続的な更新のほうが重要です。
連携させる 週1〜2回推奨
Instagramと公式LINEでサイトへ誘導する
SNSはWebサイトへの入口を増やす手段です。特に住宅関連業種ではInstagramとの相性が良く、施工写真を投稿し「詳しくはプロフィールのリンクから」と誘導することで、サイトへのアクセスを増やせます。
またLINE公式アカウントは、既存顧客との継続的なコミュニケーションに適しています。「お友達登録で〇〇プレゼント」などの特典を設けてフォロワーを増やし、新しい施工事例やキャンペーン情報を定期的に配信しましょう。
効果を測定する 月1回確認
「何人来て、どこで離脱するか」を把握する
Googleアナリティクス4(GA4)は、Webサイトのアクセス状況を詳細に把握できる無料のツールです。「月間何人がサイトを訪問しているか」「どのページが最も見られているか」「どこで離脱しているか」などのデータを確認できます。
また、Googleサーチコンソール(同じく無料)では「どんな検索ワードで来ているか」「Googleに何ページインデックス(認識)されているか」を確認できます。これら2つのツールはセットで導入することをおすすめします。
改善を行う 年1〜2回
古い情報の更新とページ改善を継続する
Webサイトは一度作って終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。特に重要なのは以下の確認です。
- 電話番号・住所・営業時間に変更がないか
- リンク切れ・表示崩れが起きていないか
- 料金表・サービス内容が最新の状態か
- スマートフォンでの表示に問題がないか
- お問い合わせフォームが正常に動作するか
運用にかかる時間の目安
「運用に時間がとれない」というのは多くの事業者の正直な声です。実際のところ、最低限の運用にかかる時間はどれくらいでしょうか。
| 作業内容 | 頻度 | 1回あたりの目安時間 |
|---|---|---|
| Googleビジネスプロフィールの写真追加・口コミ返信 | 月2〜3回 | 10〜15分 |
| 施工事例の追加(写真撮影含む) | 月1〜2件 | 30〜60分 |
| SNS(Instagram等)への投稿 | 週1〜2回 | 5〜10分 |
| アクセス数・問い合わせ数の確認 | 月1回 | 15〜20分 |
| 基本情報・料金の見直し | 年1〜2回 | 30〜60分 |
月の合計作業時間は2〜4時間程度が現実的です。最初は制作者やWeb担当者のサポートを受けながら、少しずつ自分でできる作業を増やしていくのがおすすめです。
「自分で更新できない」場合の対処法
サイトの更新を自分でやる時間がない場合、いくつかの選択肢があります。
- 制作者に月次更新を依頼する:月額5,000〜15,000円程度で施工事例の追加・テキスト修正などを代行してもらえます
- 更新しやすい構造で作ってもらう:施工事例をHTMLに追記するだけで更新できるシンプルな構造にしておくと、自分でも対応しやすくなります
- まずGoogleビジネスプロフィールだけ更新する:こちらはスマートフォンアプリから簡単に写真追加・口コミ返信ができます。サイト更新よりも手軽です
まとめ:運用の継続が差をつける
Webサイトの運用は「全部完璧にやらなければ」と構える必要はありません。まずGoogleビジネスプロフィールの登録、次に月1件の施工事例追加——それだけでも、何もしていない競合との差は確実に生まれます。
重要なのは継続することです。半年・1年と更新を続けることで、Googleからの評価が積み上がり、問い合わせが増える実感が出てきます。Webサイトは「育てるもの」と考えて、長期的に取り組んでみてください。
運用方法のご相談・更新作業のサポートも承っています。お気軽にご連絡ください。
・Googleビジネスプロフィール:business.google.com(無料)
・Googleアナリティクス4(GA4):analytics.google.com(無料)
・Googleサーチコンソール:search.google.com/search-console(無料)
・Core Web Vitals:Googleが公式に発表しているページ体験指標(2021年よりランキング要素に追加)